店舗のデザインはお店の雰囲気であり、いわば店舗の顔ともいえます。
恐らくロゴで考えていただくと分かりやすいかと思います。
有名なブランドのロゴは一目見ただけで、そのブランドを思い浮かばせます。
ここでは店舗の設計やデザインの重要性から、パクられる可能性についてご紹介します。
店舗の設計やデザインの重要性
某全国チェーン店の事件
全国にチェーン展開したとあるお店が、あるお店に物言いをしたことがあります。
取り扱う食品・価格帯・店舗デザイン・店舗名・店舗のロゴすべてにおいて似ている、とのことでした。
実際、似ているとの理由でお客さまが本来行く予定でなかった方のお店に行った、との報告が何件もあったのです。
お客さま自身はお店を間違えている自覚がない方から、系列店だと思っていた方などさまざまでした。
あまりにも設計やデザインが似ていることでチェーン店側の集客率が落ち、あるお店はチェーン店と「似たかたち」となったことで集客率が伸びたとの物言いです。
真意は分かりませんが、店舗を作るデザインがもたらした事件と言えるでしょう。
店舗の設計やデザインは売上に直結する
上述した事件は世界的に事例があります。
お店の顔となる店舗の設計やデザインは、そのままお店のイメージと直結します。
しかし、それだけではありません。
設計やデザインは単純な視覚的な話ではなく、人間の心理なども考えて作られます。
動線のよさといった効率・回転率への影響、店舗デザインからのお店の見せ方・雰囲気、ターゲットの客層が使い勝手のいい設備など。
そういった面も売り上げに直結します。
つまり、店舗の「工夫」であり「売り」・「財産」だと言えます。
パクる・パクられる
パクる・パクられるという話はよくあり、裁判が起きた事例もあります。
店舗の設計やデザインが売上に直結すると考えると、裁判沙汰になるのも納得できるのではないでしょうか。
しかし、売上に大きな影響を与えることが分かっていながらも現状では「法律」では明確な判断基準がありません。
優れた設計・デザインは常にパクられる危険があると言えるでしょう。
パクられたときに起きること
パクられることでお客さまの流出だけでない問題が起きる可能性があります。
設計・デザインは店舗の顔だと説明しましたが、パクった店舗のイメージが悪くなった場合、自身の店舗もそれに引っ張られる恐れがあるのです。
実際に、似たお店のイメージに引っ張られ経営難に陥った事例もあるため、設計・デザインのイメージの力は絶大と言えるでしょう。